ドッグスリングとは?犬用抱っこ紐の選び方・使い方・メリットを解説

ドッグスリングという言葉を、いちばんはじめに。
目次
20年、愛犬家のみなさまと育ててきたドッグピースのドッグスリング。
ドッグスリングは、愛犬をただ「運ぶ」ためのものではありません。
飼い主さんの体にやさしく寄り添わせながら、愛犬を安心して抱っこするための犬用抱っこ紐です。
ドッグピースがドッグスリングの販売をはじめたのは2006年。
すでに20年の年月が経ちました。
そして実は、「ドッグスリング」という言葉を日本でいちばんはじめに使いはじめたのは、ドッグピースなんです。
開発の最初のきっかけは、当時、大阪の堀江にあったドッグピースの実店舗に来られたお客様からのご相談でした。
「うちの子、ずっと抱っこしていないとダメなのよ。料理をするときも、掃除をするときも、ずっと抱っこしたまま。赤ちゃんの抱っこ紐のような、犬用のものはないかしら?」
この一言から、ドッグピースのドッグスリング開発がはじまりました。
家の中で家事をしているとき。
お散歩の途中で急に歩かなくなったとき。
人混みで足元が危ないとき。
子犬の抱っこ散歩や、シニア犬のお出かけ、通院、旅行先での移動。
そんな毎日の「ちょっと困った」を助けてくれるものが作れないだろうか。
それが、ドッグピースのドッグスリングづくりの始まりでした。
それから20年。
ドッグスリングは、ペットスリングとも呼ばれるようになり、今ではさまざまなメーカーから販売される犬用抱っこアイテムになりました。
この記事では、ドッグスリングとはどんなものなのか、犬用抱っこ紐との違い、メリット、選び方、使い方、注意点まで、ドッグスリングという言葉をいちばんはじめに使いはじめたドッグピースならではの視点で、わかりやすくご紹介します。

ドッグスリングとは?
ドッグスリングとは、布を輪のように肩から斜めにかけ、その中に愛犬を入れて抱っこできる犬用の抱っこアイテムです。
人間の赤ちゃんを抱っこするスリングのように、飼い主さんの体に愛犬を密着させて抱えられるのが特徴です。
キャリーバッグのように「バッグに入れて持つ」というよりも、愛犬を体の近くで包み込むような使い心地です。
ドッグスリングのよいところは、愛犬との距離が近いこと。
飼い主さんの体温や声、心臓の近くにいる安心感を感じやすく、抱っこが好きな子や、外で少し不安になりやすい子にも使いやすいアイテムです。
また、ドッグピースのドッグスリングは、余計なリングや金具、サイズ調整用のアジャスターなどをできるだけつけず、軽く、シンプルに、毎日使いやすいことを大切にしています。
ドッグスリングと犬用抱っこ紐の違い
「ドッグスリング」と「犬用抱っこ紐」は、ほぼ同じ意味で使われることも多い言葉です。
ただし、商品によって形や使い心地には違いがあります。
犬用抱っこ紐には、リュック型、前抱き型、バッグ型、スリング型など、さまざまなタイプがあります。
その中でもドッグスリングは、布で愛犬を包み、肩から斜めにかけて使うタイプの抱っこ紐です。
ドッグスリングの特徴は、次のような点です。
・軽くて持ち運びやすい
・たたむとコンパクトになる
・飼い主さんと愛犬の距離が近い
・抱っこの補助として使いやすい
・お散歩バッグに入れておける
・必要なときにさっと使える
しっかりしたキャリーバッグやカートのように長時間の移動を目的にするというより、ドッグスリングは「毎日のお出かけの中で、必要なときに愛犬を抱っこできるもの」と考えるとわかりやすいです。

ドッグスリングのメリット
1. お散歩中の「もしも」に役立つ
いつも元気に歩く子でも、急に疲れて歩かなくなることがあります。
夏場の地面の熱さ、人混み、工事中の道、階段、雨上がりのぬかるみなど、犬を歩かせにくい場面もあります。
そんなとき、ドッグスリングをお散歩バッグにひとつ入れておくと安心です。
必要なときにさっと出して、愛犬を抱っこして移動できます。
ドッグピースでは、ドッグスリングを「お散歩の保険」のような存在として考えています。
毎回長時間使うものというより、愛犬と安心してお出かけするためのお守りのようなアイテムです。
2. 子犬の抱っこ散歩に使いやすい
ワクチンが終わる前の子犬は、地面を歩かせる前に、外の音や匂い、人の気配に少しずつ慣らしてあげたい時期があります。
そんなときに役立つのが、抱っこ散歩です。
ドッグスリングに入れて飼い主さんの体に近い場所で抱っこすれば、子犬も安心しやすく、飼い主さんも両手が使いやすくなります。
外の世界を少しずつ知る練習として、ドッグスリングは子犬とのお出かけにも使いやすいアイテムです。
3. シニア犬や足腰が弱い子のお出かけを助ける
年齢を重ねると、以前のように長い距離を歩くのが難しくなることがあります。
でも、外の空気を感じたり、飼い主さんと一緒にお出かけしたりする時間は、シニア犬にとっても大切な楽しみです。
ドッグスリングがあれば、歩けるところは自分の足で歩き、疲れたら抱っこするという使い方ができます。
「もう歩けないからお留守番」ではなく、「途中から抱っこで一緒に行こう」という選択肢が増えます。
4. 通院や混雑した場所で抱っこしやすい
動物病院の待合室、ペット可のお店、人が多い場所などでは、愛犬を足元に下ろしておくのが心配なこともあります。
ドッグスリングに入れておけば、愛犬を体の近くで抱っこできるので、落ち着きやすく、飼い主さんも様子を見守りやすくなります。
抱っこが好きな子にとっては、バッグの中に入るよりも安心できる場合もあります。
5. 飼い主さんの腕の負担を減らせる
小型犬でも、ずっと腕だけで抱っこしていると、思った以上に疲れます。
腕、肩、腰に負担がかかり、荷物を持つのも大変です。
ドッグスリングは、肩から斜めにかけて体全体で支えるため、腕だけで抱えるよりも抱っこの負担を軽くできます。
特にドッグピースのドッグスリングは、肩にあたる部分を幅広にしています。
肩に食い込みにくく、愛犬の体重を分散しやすいので、毎日のお散歩やちょっとしたお出かけにも使いやすい設計です。
6. 料理や掃除など、家事のときにも使えて便利
ドッグスリングは、お出かけのときだけでなく、おうちの中でも便利に使えます。
たとえば、料理をしているとき、掃除機をかけているとき、洗濯物を干しているとき。
飼い主さんのそばにいたくて足元に来てしまう子や、抱っこをせがむ子も少なくありません。
そんなときにドッグスリングを使えば、愛犬を体の近くで抱っこしながら、両手を使いやすくなります。
小さな子や甘えんぼうの子、少し不安になりやすい子にとっては、飼い主さんのぬくもりを感じながら過ごせる安心の場所にもなります。
特に、足元をうろうろしてしまうと危ない場面では、ドッグスリングに入れてあげることで、愛犬の安全を守りながら家事がしやすくなります。
ただし、火を使う料理中や、包丁・熱い鍋・熱い飲み物などを扱うときは、愛犬に危険がないよう十分に注意してください。
家事のすべての時間に使うというより、「少し抱っこして落ち着かせたいとき」「足元にいると危ないとき」に、上手に取り入れるのがおすすめです。
7. マンションのエレベーター移動にも便利
マンションにお住まいの方にも、ドッグスリングはとても便利です。
お散歩から帰ってきたあと、エントランスやエレベーター、共用廊下では、愛犬を歩かせずに抱っこする必要があるマンションもあります。
また、他の住人の方とすれ違うときや、エレベーター内で人と一緒になるときには、愛犬を抱っこしていたほうが安心な場面もあります。
そんなとき、ドッグスリングがあれば、お散歩帰りの少し疲れた愛犬をさっと抱っこできます。
リードを持ち、荷物を持ち、愛犬を腕だけで抱えるのは意外と大変ですが、ドッグスリングなら体で支えられるので、飼い主さんの負担も軽くなります。
特に小型犬でも、毎日のエレベーター移動で抱っこが必要な場合、腕だけで抱えるよりも安定しやすく、愛犬も落ち着きやすくなります。
ドッグスリングは、遠くへお出かけするときだけのものではありません。
マンションでの毎日のお散歩帰りや、共用スペースでのちょっとした移動にも役立つ、暮らしの中の便利な抱っこアイテムです。

ドッグピースのドッグスリングが大切にしていること
ドッグピースのドッグスリングは、20年にわたってたくさんの愛犬家のみなさまに使っていただいてきたロングセラーアイテムです。
私たちが大切にしているのは、派手な機能をたくさんつけることではありません。
毎日使うものだからこそ、軽くて、安定して、たたみやすく、愛犬にも飼い主さんにも負担が少ないこと。
そのため、ドッグピースのドッグスリングは、とてもシンプルです。
肩の部分は幅広に。
サイズ調整のための余計な器具やリング、装飾品はできるだけつけずに。
伸縮性のない生地を使い、愛犬の体が沈み込みすぎないように。
たためばバッグに入るコンパクトさも大切にしています。
伸びすぎる生地は、やわらかそうに見えても、中で愛犬の体が不安定になりやすいことがあります。
ドッグスリングは「伸びすぎないこと」も大切です。
しっかり支えられることで愛犬が落ち着きやすくなり、飼い主さんも軽く感じやすくなります。
ドッグスリングの選び方
ドッグスリングを選ぶときは、まず「愛犬に合っているか」、次に「使う飼い主さんに合っているか」を確認することが大切です。
愛犬が中で苦しくならず、無理のない姿勢で入れること。
そして、飼い主さんが抱っこしたときに、肩や腰に負担がかかりにくく、安定して使えること。
この2つを意識して選ぶと、ドッグスリング選びで失敗しにくくなります。
1. まずは愛犬の体重から選ぶ
ドッグスリングを選ぶときに、最初に確認したいのは愛犬の体重です。
ドッグピースの基本的なドッグスリングは、約2kgから8kgまでの小型犬を対象にしています。
愛犬の体重がこの範囲内であれば、ドッグピースの通常タイプのドッグスリングをお選びいただけます。
チワワ、トイプードル、ヨークシャーテリア、マルチーズ、ポメラニアン、シーズー、ミニチュアダックスなど、小型犬の日常使いにおすすめです。
8kgを超えるわんちゃんや、体格がしっかりした子には、より丈夫な倉敷産の帆布生地を使用したドッグスリングがおすすめです。
しっかりとした厚みと丈夫さがあり、体重のある子にも使いやすい素材です。
また、帆布スリングには、袋部分をより深く大きくした「中型犬対応・深型ワイドゆったりタイプ」もご用意しています。
小型犬より少し体の大きな子や、胴の長い子、ゆったり入れる深さがほしい子には、こちらのタイプがおすすめです。
ただし、体重のあるわんちゃんに使う場合は、愛犬の体重だけでなく、飼い主さんが無理なく抱っこできるかどうかも大切です。
必ず各商品の対応体重やサイズをご確認のうえ、無理のない範囲でお選びください。
一方で、3kg以下の小さな子の場合は、スリングの中で体が沈み込んだり、埋もれてしまったりすることがあります。
そのような場合は、タオルなどを折ってスリングの底に入れ、クッション代わりにしてあげると、体の位置が安定しやすくなります。
ドッグピースでは、ドッグスリングの形に沿って使える専用クッションもご用意しています。
小さな子をより安定して抱っこしたい場合や、スリングの中での高さを少し出してあげたい場合におすすめです。
2. 飼い主さんの身長・体型に合うサイズを選ぶ
ドッグスリングは、愛犬だけでなく、使う飼い主さんの体にも合っていることが大切です。
サイズが短すぎると、愛犬の位置が高くなりすぎて窮屈に感じることがあります。
反対に長すぎると、愛犬の位置が下がりすぎて、歩くたびに揺れやすくなったり、腰に負担がかかりやすくなったりします。
目安としては、愛犬が飼い主さんの胸の下からお腹あたりに安定してくる位置が使いやすいです。
体にほどよく密着し、愛犬の重さを自然に支えられる位置を選びましょう。
ドッグピースのドッグスリングは、できるだけ軽く、シンプルに使えるように、サイズ調整用の金具や器具をつけていません。
そのかわり、飼い主さんの身長や体型に合わせて選べるように、S・M・L・LLの4サイズをご用意しています。
このサイズは、愛犬のサイズではなく、飼い主さんの洋服サイズに近い感覚で選んでいただくものです。
たとえば、女性で細身の方はSサイズ。
標準的な体型の女性にはMサイズ。
身長の高い方や、ゆったり使いたい方、男性にはLサイズ。
大柄な男性や、厚手の服の上から使うことが多い方にはLLサイズがおすすめです。
冬に厚手のアウターを着て使う場合や、がっしりした体型の方は、普段の目安よりもひとつ大きめのサイズが合うこともあります。
ドッグスリングは、愛犬を入れたときの位置がとても大切です。
高すぎても低すぎても使いにくくなるため、飼い主さんの身長・体型・服装に合わせて、ちょうどよい長さを選んでください。
詳しいサイズの選び方は、別ページの「ドッグスリングのサイズの選び方」でご紹介しています。
3. 肩にあたる部分の幅が広いものを選ぶ
ドッグスリングは、片方の肩にかけて使います。
そのため、肩にあたる部分の幅はとても大切です。
細い肩ひもタイプは、愛犬の体重が一点にかかりやすく、肩に食い込んで疲れやすくなることがあります。
幅広の肩部分なら、体重が分散されやすく、肩への負担を軽くできます。
ドッグピースのドッグスリングも、肩の部分を幅広にすることで、安定感と使いやすさを大切にしています。
4. 伸びにくい生地を選ぶ
ドッグスリングは、愛犬の体をしっかり支えるものです。
そのため、伸びすぎない生地であることも重要です。
伸縮性のある生地は一見やわらかく感じますが、愛犬を入れたときに下に沈み込みすぎたり、歩くたびに揺れたりすることがあります。
中で体が安定しないと、愛犬が不安になる場合もあります。
ドッグピースでは、愛犬が安定して落ち着けるように、伸縮性のない生地を使用しています。
5. 使う季節やシーンに合う素材を選ぶ
ドッグスリングには、コットン、ナイロン、デニム、帆布、クール素材など、さまざまな素材があります。
普段使いなら、軽くて扱いやすいもの。
夏のお出かけなら、通気性や速乾性に配慮したもの。
しっかりした安定感を求めるなら、帆布やデニムなどの丈夫な素材。
アウトドアや旅行には、軽量でコンパクトにたためる素材も便利です。
どの素材がよいかは、愛犬の性格や体型、飼い主さんの使い方によって変わります。
もちろん、ファッションとしての好みも大切にしてください。
毎日のお散歩用なのか、旅行用なのか、通院用なのか。
使う場面を思い浮かべて選ぶと、失敗しにくくなります。
6. 飛び出し防止フックがあると安心
ドッグスリングを使うときは、愛犬が急に立ち上がったり、音に驚いて動いたりすることがあります。
そのため、飛び出し防止フックがついているものを選ぶと安心です。
ただし、フックをつけていれば絶対に安全というわけではありません。
必ず愛犬の様子を見ながら、手を添えて使いましょう。
ドッグスリングは、愛犬を入れたまま完全に手放しで使うものではなく、あくまで抱っこの補助として使うアイテムです。

ドッグスリングの使い方
ドッグスリングを使うときは、まず飼い主さんが肩から斜めにかけます。
袋部分が体の前にくるように整え、愛犬をゆっくり中に入れます。
はじめて使うときは、いきなり外で使うのではなく、まずは室内で練習するのがおすすめです。
最初は短い時間から。
おやつを使いながら、スリングに入ることを楽しい経験にしてあげましょう。
入ったらすぐに歩き出すのではなく、まずはその場で落ち着かせてあげます。
愛犬の体が安定しているか、足が無理な姿勢になっていないか、首元が苦しくないかを確認してください。
使っている間も、ときどき愛犬の表情や呼吸、体勢を見てあげましょう。
ドッグスリングを使うときの注意点
ドッグスリングは便利なアイテムですが、どんな場面でも万能というわけではありません。
まず、長時間入れっぱなしにしないこと。
人間も同じ姿勢を続けると疲れるように、犬も同じ姿勢が続くと負担になることがあります。
途中で下ろして歩かせたり、体勢を変えたりしながら使いましょう。
また、公共交通機関では、スリングだけでは乗車できない場合があります。
電車やバスでは、ペット専用キャリーやケースが必要なことも多いため、利用前に必ず各交通機関のルールを確認してください。
暑い季節は、スリングの中に熱がこもりやすくなることがあります。
夏のお出かけでは、短時間の使用にする、涼しい時間帯を選ぶ、愛犬の様子をこまめに見るなど、熱中症対策も大切です。
そして、足腰や関節に不安のある子、持病のある子、抱っこ姿勢に不安がある子は、かかりつけの獣医師に相談してから使うと安心です。
ドッグスリングは、愛犬とのお出かけをやさしく広げてくれるもの
ドッグスリングは、愛犬を無理に連れ出すためのものではありません。
歩けないとき、怖がるとき、疲れたとき、危ない場所を通るとき。
そんなときに、飼い主さんの腕の中に戻れる場所を作ってあげるためのものです。
ドッグピースのドッグスリングは、20年にわたって、たくさんの愛犬家のみなさまの日常に寄り添ってきました。
お散歩の途中で眠ってしまう子。
通院の帰り道に安心して顔をうずめる子。
子犬のころから使って、思い出がたくさん詰まった一枚になる子。
名入れをして、その子だけの特等席になる子。
ドッグスリングは、ただの移動アイテムではなく、愛犬と飼い主さんの距離を近づけてくれる道具です。
軽く、安定して、毎日使いやすく。
必要なときにさっと使えて、使わないときは小さくたためる。
そんな一枚があるだけで、愛犬とのお出かけはもっと安心で、もっと楽しくなります。
ドッグスリングを選ぶときは、愛犬の体型、飼い主さんの体格、使うシーン、素材、安定感をしっかり見て選んでください。
そして何より、愛犬が安心して入れること。
飼い主さんが無理なく使えること。
その両方を大切にした一枚を選んであげてください。

